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身体が痛いと感じるのには原因があります、その原因は何だと思いますか?
痛みを感じる必要性
頭痛・腰痛・怪我の痛み・歯の痛み・・・。
「痛い」という感覚にも様々な原因があります。
痛みを感じなければ不快さも軽減するはず、なんて考えた事は誰でもあると思います。
では、なんで身体にはこのような不愉快な感覚が存在するのでしょうか?
少し痛みの感じない状態を想像してみましょう。
例えば、どこかに身体をぶつけた時痛みを感じなければ全く平気だと思います。
そうなれば私たちは、自分の身体を守ろうと意識しなくなるでしょう。
そうなってしまっては、身体は傷だらけになってしまいます。
痛みという感覚は、身体が危険に晒されたり、危険を回避したり素早く対応したりするためのアラームなのです。
痛みを感じるしくみ
例えば指先を針で刺した時にチクッと痛みを感じるのは指先のはずです。
しかし実際は、痛みや触覚などの皮膚感覚は、視覚や聴覚、味覚や嗅覚と同じで「脳」が感じている感覚です。
この痛みを感じるしくみがどうなっているのかみてみましょう。
指先を刺した時、刺した部分の細胞は壊れてしまいます。
するとその細胞から発痛物質(カルシウムイオン・セロトニン・アセチルコリンなど)が出ます。
この物質が知覚神経の末端に達すると、その刺激は電気信号に変化して脊髄や視床という部分をへて、大脳皮質の「体性感覚野」に届きます。
この体性感覚野で痛みの信号がどこから来たのかによって対応する神経細胞が反応し、ここではじめて刺した指先が痛い!と感じるのです。
痛みの種類
痛みは2種類あります。
指先を切ったときなどに、はじめに鋭い痛みが短時間で現れ、その後、少ししてズキズキと鈍い痛みがきていつまでも続きます。
この鋭い痛みと鈍い痛みは実は、脳に達する神経経路が違うために異なった痛みとして感じられます。
鋭い痛みは秒速15〜30mの速さで伝わり、鈍い痛みは秒速1〜2mで伝わります。
通常、触覚では、同じ刺激を受け続けていると感じなくなってします順応現象があるのです。
例えば、パンツを履いているのに普段そんなに意識しないのはこの順応現象のおかげ。
ですが、鈍い痛みにはこの順応現象がみられないため、ずっとズキズキとした痛みが続くのです。
痛みとうまく付き合うには
痛みがあってもやみくもに痛み止めを飲んでしまったり、病院でブロック注射をしてもらっても痛みを感じる伝導路がブロックされてしまうだけで肝心の怪我や痛い場所には何も治療がなされないまま痛みだけ感じにくくして悪化するという悪循環を繰り返してしまう恐れがあります。
ですので、非常に我慢できない場合を除いては痛みの根本を治してあげるのが痛みをなくす1番の解決法になります。
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