肘が下がった状態での投球。肘が下がった状態だと肩の外旋が制限されてしまいます。その結果、肩で外旋しきれなかった動きを肘の動きで補おうとしてしまいます。肘がしなっていくのですが、肘がしなる動きとは、肘の関節の内側が開くような動き、つまり「外反」する動きなのです。しかし、肘関節は基本的には曲げ伸ばししかできない関節なので負担がかかってきます。
肘の外反を防ぐ為に「内側側副靭帯」が張って補強しているのですが、この使い方で反復して使っていると靭帯が伸ばされたり、傷ついたり、靭帯の付着部の骨が剥げてしまいます。
エコーによる画像での鑑別を行います。内側、外側、後方の肘関節を診て鑑別していきます。徒手検査、投球動作チェックなども行い、痛みの根本原因を探ります。
猫背矯正による肩甲骨の動きの改善や、骨盤矯正・骨格矯正によるバランスの改善、ハイボルト治療による肘、腕、肩回りの筋、腱、靭帯に対するアプローチを行います。
股関節・肩甲骨の柔軟性を高める事で正しい投球動作(フォーム)の指導も行い、痛みの根本改善をしていきます。自宅でできるストレッチや体幹トレーニング、股関節・肩甲骨の柔軟性を高めるストレッチなどの指導を行います。
鑑別により靭帯の断裂や剥離骨折などの疑いがある場合はすぐに整形外科での診断を仰ぎます。