スポーツで見られるケガは大きく分けてスポーツ障害とスポーツ外傷に大別出来ます。
スポーツ障害とは、スポーツによって繰り返しの負荷が積み重なり、痛みを主とした慢性的な症状が続くものをいいます。軽いものではプレー中の痛み、プレー後の痛みですみますが、重症化すると日常生活にも支障をきたすようになってきます。ですので、初期の段階で正しい処置をすることが最も大切になります。
無理を続けてしまうと長期間スポーツができなくなったり、手術等までいってしまうと、本来持つパフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。
スポーツ障害で多く見られるものはオーバーユース(使い過ぎ)によるものが圧倒的に多く、これは過度に継続的に繰り返されるスポーツ動作によるもなので、しっかりと休息を取ることもスポーツ選手には大切なことであると言えます。
それに対してスポーツ外傷とは、プレー中に明らかな外力によって組織が損傷した場合をいいます。例を挙げると転倒や衝突などによって起こる捻挫や打撲、骨折、肉離れ・靭帯損傷などのケガのことを言います。
オーバーロード(過負荷)によるものでよく見られ、繰り返しの頻度は少ないが、ストレスが強くかかる運動で重量挙げなどの選手などに見られます。
成長期の小・中学生や高校生は骨や関節がまだ成長途上にあるため、過度なトレーニングは「スポーツ障害」の原因となります。
また、10年前の常識が非常識と言われることもあるほどスポーツにおける常識やトレーニングも日々進化しています。生徒、保護者や指導者のみなさんがしっかりとスポーツ障害の正しい知識を身につけて、ちょっとした違和感やフォームの乱れなどの小さなサインを見逃さずに、未然にスポーツ障害を予防しましょう。
スポーツ障害の予防は練習前後のウォーミングアップやクールダウンが欠かせません。ウォーミングアップは軽いジョギングで体温を上げて、その後ストレッチや準備運動でゆっくりと筋肉や関節を伸ばすようにしましょう。
そして練習後はクールダウンでストレッチやアイシング、軽いウォーキングやジョギングなど行うことで、疲労回復や炎症を鎮める効果が期待できます。
スポーツ障害の多くは過度な練習でのオーバーユーズ(使い過ぎ)が原因の多くを占めています。
例えば、野球であれば小学生は1日70球以内、週で300球以内、中学生は1日75球以内、週で350球以内、週に1日以上は全力投球をしない日を設ける事といったようにガイドラインが決められています。
しかし、なかなか自分から「休みます」や「痛いです」とは言えず、無理をしてしまう子もいます。
指導者や保護者がオーバーユーズにならないようにしっかりと生徒たちの小さな変化に気づき、無理をさせない環境をつくることが何より大切になります。
スポーツ障害・外傷でよくある症状としては部位別にこのようなものがあります。
治療や治療期間は各症状によって異なりますが、主に骨盤矯正(姿勢矯正)、関節矯正、高電圧療法(ハイボルト)テーピング、包帯固定、ギプス固定を行っていきます。
主に捻挫、打撲、骨折、肉離れ・靭帯損傷などの怪我ですが、ほねつぎげんき堂海田院では最速での競技復帰を目指すためにエコー(超音波画像観察装置)を使ってどこをどのように痛めているかを確認して、必要に応じてギプス固定を行います。症状によっては痛みに対しての鎮痛効果に特化した高電圧療法(ハイボルト)、スポーツされる方の予防や補助のキネシオテーピングなども行います。
痛みが取れたら、体の使い方や動かし方、姿勢分析などを行い、骨盤矯正(姿勢矯正)、関節矯正、ファンクショナルトレーニング(ケガの予防やパフォーマンスUPを図る為の機能的動作のトレーニング)を行い、再発予防のリハビリを行います。
ほねつぎげんき堂では整形外科との連携をとっておりますので、必要であれば紹介状を書いて対応しています。スポーツ外傷は特に後遺症が残りやすいため、早期にしっかりとした治療が必要になってきます。お困りの方は一度当院にご相談ください。